尾道ラーメン物語③<39日目> スマホ編
10年前に比べるとテレビ業界もフリーランスの人が増えたと思います。
その理由はスマホにあるでしょう。
今はほとんど仕事の受注はメールになりました。
個人がスマホを手にしたことにより、今までの発注形態が大きく変わったんです。
まさにスマホ革命と言っていいと思います。
だからスマホがないと仕事になりません。
ここ数年の「僕の落としたら困るものランキング」第一位は「財布」から「スマホ」に入れ変わりました。
スマホが僕のためにしてくれていること
- スケジュール管理
- 請求書の作成
- 連絡手段
- 情報収集
- カメラ、アルバム
- お財布
- 趣味
- ブログ更新
生活のほとんどがぎっしり詰まっています。
「衣」・「食」・「住」・「スマホ」
語呂が悪いのが少々気になりますが、実はそんな感じになっているのかもしれないです。
広島・尾道出張での出来事です。
僕たちスタッフは尾道駅近くのホテルに滞在していました。
尾道ラーメンを食べようということになり、ディレクターは駅近くにあるラーメン屋を探し欲しいとADに指示をしました。
ADの彼はスマホを取り出しお店を探し始めました。
ここでもやっぱりスマホが登場します。
知りたい情報、わからないことはなんでも教えてくれます。
スマホは一軒のラーメン屋を検索してくれました。
時間は22時でしたが、閉店まではまだ時間があったので僕達はお店に向かいました。
がしかし、お店の営業は終了していました。
どうやらお店の都合みたいです。
さすがのスマホも予期せぬ急な出来事には対応できないみたいです。
その後もスマホを頼りに探しました。
ADがどうやって検索していたのかはわかりませんが、スマホは最後までラーメン屋を教えてくれませんでした。
人間はうまくいかない時、なんとかしようと考えて進化してきました。
その進化の先にスマホが誕生しました。
僕は昭和生まれのアナログ世代です。
物心ついた時にファミコン・ウォークマン・ホームビデオがちょうど発売したくらいです。
子供の頃は家のテレビにリモコンなんてまだ無かったし、電話もダイヤル式の回すやつでした。
幼少期1人で遊ぶことが多かったです。
3歳上の兄のお下がりですが、おもちゃは家にたくさんありました。
大きなケースにひとまとめにしてぐちゃぐちゃに入っています。
僕はそのケースの中からその時の気分でおもちゃを探し出し遊び始めます。
レゴブロックと違うブロックのパーツを組み合わせてお城を建てました。
犬のぬいぐるみとウルトラマンが戦っていました。
新しいおもちゃも一個くらい欲しかったと思いますが、僕はそこにあるおもちゃを組み合わせ、新しいおもちゃを作って遊んでいました。
昔のテレビカメラマンは今と比べると大変だったと思います。
ビデオカメラは鉄の塊のように重たいし、バッテリーはすぐ切れるからいっぱい個数を持たないといけない。
今はカメラも小さくて軽いし、バッテリーもポケットサイズで長持ちします。ディレクター1人でロケに行けるから経費も安くなりました。
あの世代のテレビカメラマンが今の進化を知ったら羨ましく思うでしょうね。
でも僕からすると昔のテレビカメラマンの方は挑戦できた環境があって羨ましいです。
こんなに技術は進化したのに、テレビ番組は面白く進化していません。
スマホも使う人、使い方で変わります。
テレビの面白さもつくる人、つくりかたで変わります。
結局スマホではラーメン屋を探すことは出来ませんでしたが、アナログ世代のお節介カメラマンがなんとかお店を探して、みんなで尾道ラーメンを美味しく食べる事ができました。
どうやらスマホもテレビ番組もカメラマンも新しければいいってわけじゃなさそうです。
ご精読ありがとうございました。