横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

「月がキレイ」だけでいい<55日目>

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うちにはなんと!!天体望遠鏡があります。

先日のスーパームーンも望遠鏡で撮影しました。

 

綺麗ですよね。

たまにこうしてベランダに出て望遠鏡を覗いています。

意外にロマンチックなところもあるんです。

 

満月の夜、一人でウイスキーを飲みながらを物思いに耽る・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなことは一切ありません!!!!

 

使用するまで知らなかったんですけど、天体望遠鏡って「屈折式」と「反射式」の2種類あるんです。

僕が持っているのは反射式。その名の通り反射鏡を利用しているので、構造上の問題で上下左右の操作が反対になるんです。

もうちょっと照準を下に動かしたい時は、逆の上に動かさないといけません。

慣れない左ハンドルの車で方向指示器を出そうとしたら、ワイパーが動いちゃうみたいな感じでややこしいんです。

 

あと「望遠」なんで視界がとても狭いです。

ある程度方向を合わせた上で、直接レンズを覗きながら月を探します。

カメラマンの方ならよく理解できると思うんですけど、望遠レンズで撮影する時って操作が大変なんです。

手元をちょっと動かすだけで照準がズレるんです。

しかも月の動きもかなり早い!

1分で約月半個分、東に動きます!!

ゴルゴ13の射撃スキルの凄さがよく分かります。

 

 

上下左右は逆だし照準もズレていく中で、スマホを接眼レンズに押し当て一人必死に撮影していました。

その努力の結果が、あのキレイなお月様の写真になるわけです。

 

 

 こんなこと言わなくていいんです。

余計な情報は作品の邪魔をします。

「月がキレイ」だけで十分なんです。

 

 

「言わない美学、見せない美学」

俳句・茶道・能など日本の特有の文化に多い気がします。

絵や文章でいう「余白」

映像でも「見せない演出」をよく目にします。

見えない部分をあえて作ることで相手にイメージをしてもらうことが大切なんです。

 

 

僕のように「効率」や「段取り」ばかり考えて、得た知識をなんでも人に言いたくなる「足し算人間」にセンスや情緒のかけらもありません。

もっといいものいっぱい見たり・聞いたり・食べたり・経験して、センスを磨きたいですね。

 

 

 

ご精読ありがとうございます。