僕の仕事はテレビカメラマンです。
では日本全体でテレビカメラマンは何人くらいいるのでしょうか?
ネットで調べてみると写真家・映像撮影者は約7万人。スチールカメラマンも含まれているので、テレビカメラマンの人数はこれよりも少なくなります。
個人的には多くも無いけど少なくもないという印象を受けました。
以前から気になっていた事があります。僕の周りにはカメラマンがたくさんいるのに、なぜ制作の方は僕に仕事の依頼をするのでしょうか?
その理由はいくつも考えられるのですが、今回は最近あった2件の仕事の内容を例に挙げて考えていきます。
1件目の内容は『電子レンジで作る簡単お料理レシピ』
2件目は『有名レストランが牛乳をふんだんに使ったテイクアウト料理』
この2つの共通点は料理です。
料理をテレビで紹介する時、いかに美味しそうに撮影出来るかで、番組のクオリティーが大きく左右します。
僕は毎日放送『魔法のレストラン』『ダイドコロ☆ベジタ』という番組で技術協力をさせていただいております。なので料理撮影をしてきた回数はそれなりに多いです。おそらくそれを知っていた制作の方が、今回僕を指名してくれた理由だと推測しています。
では制作スタッフの気持ちになって考えてみます。
いい番組を作りたい。
↓
美味しそうに料理を撮影しなければならない。
↓
料理撮影の経験が豊富なカメラマンに依頼すれば大丈夫。
この大丈夫という感覚、言い換えると安心感です。
安心感を得ることで仕事がスムーズに運び、より良い結果にもつながります。
ディレクターはカメラマンから安心感を求めているのです。
相手が何を求めているかがわかれば、それをいい状態で売ればいいのです。
それが僕の『売り』、すなわちカメラマンのオリジナリティーになるのです。
それでは自分の『売り』をまとめてみます。
1、『魔法のレストラン』『ダイドコロ☆ベジタ』などのテレビ番組に技術協力している。
2、自分でもよく料理をしているので、作り方や段取りを理解している。
3、もし僕のスケジュールが空いてなくても、料理撮影を熟知したカメラマンや照明のチームをご紹介できる。
【ちょっと大きめのヒトリゴト】
自分の売りを理解してオリジナリティーを伝えることで、お客様に安心感を提供する。
どうかみなさん
安心してください、はいてますよ。
御精読ありがとうございました。