横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

遊びは意味がないから楽しい<88日目>

 そこに一歩足を踏み入れると、急に落ち着いた雰囲気に包まれます。道幅も広く、ゴミひとつ落ちていません。耳をすませばショパンの曲がうっすら聞こえてきます。もしかするとここは天国じゃないかと勘違いしそうになります。

 さっきからどこの場所を言っているのか判ります?

そう、高級住宅街です。

僕は大きい家を見るとテンションが上がります!これ、ヨコガキあるあるです。

遊びに行くならディズニーランド、ユニバーサルスタジオジャパンより高級住宅街の方が好きかもしれません。

 

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 閑静な住宅街に一体どんなご家庭が住んでいらっしゃるのだろうか?購入金額はいくらおくらいなのでしょう?ローンは何年かな?お仕事は何をされているの?考えてだけでついつい言葉使いもお上品になります。

家は高額買い物ランキングの上位です。安くないから買うのも真剣。家が完成するまでの家主の苦労や道のりを想像するとロマンを感じます。

間取りも想像します。玄関は吹き抜けか?リビングの広さは?オープンキッチンか?地下はあるのか?鏡がないので自分では見えませんが、おそらくニヤニヤして変な顔になっているでしょう。

あらかた全貌を想像した後は家にお邪魔します。もちろん想像です。いや、ここまでくると妄想ですね。どんな家具を置いて、どんな暮らしをしているのか。リビングで家族が楽しく団欒しているのを想像すると、とてもあったかい気持ちになります。

 

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子供の頃は『積み木』でテンションが上がりました。倒れないようにバランスを取りながら高く積み上げていきます。最初はなかなかうまくいきません。どうすればいいか考えます。高く積み上げていく達成感もいいのですが、一番テンションが上がるのはつみきが倒れる瞬間なんです。ジェンガなんかをイメージしていただけるとわかりやすいかもしれません。苦労して積み上げたものが一瞬にして崩れ落ちる、あの「あーーー!」って感じがたまりません。

 

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倒れることを残念に感じる人もいます。せっかく苦労して積み上げたのだから大切に置いておきたい気持ちもわからなくもないです。積み上げることが目的になっているんです。しかしこの遊びは積む→倒すまでが一連の流れなんです。倒すことが目的なんです。何の為に積んでいるのか?目的をちゃんと理解することでとらえ方は変わります。

積む事と倒す事に意味はありません。無意味だからこそ無情に倒せるのです。遊びって意味がないから楽しいんです。

 

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6月になって少しずつですが仕事も動き出しました。コロナ対策でマスクはもちろん着けています。検温もします。ソーシャルディスタンスを保って撮影しています。

番組、局によってコロナ対策のガイドラインも少しずつ異なります。当然ルールにしたがって行動するべきです。与えられた環境下でベストの仕事をすることがプロであると考えています。

しかし、『コロナ対策』と『撮影』の両方を目的として考えた上で「このガイドライン意味ある?」ってことがしばしばあります。

現場の数だけルールがあります。皆が納得できる絶対的なルールなんて存在しません。

ガイドラインが今の状況に適しているかどうかをちゃんと理解した上で、お互いのことを考えて行動すべきなのじゃないでしょうか?

積み木遊びのように、壊すこと前提で仕事も楽しみたいものです。

 

【ちょっと大きい声でヒトリゴト

 目的が何かを見極めることが大切。

 

 

 

 ご精読ありがとうございます。