襟を正して、ネクタイを締める。
久しぶりにスーツに袖を通しました。
スーツを着なきゃいけないお堅い仕事がたまにあるんです。
ここだけの話なのですが、カメラマンはスーツが大嫌いなんです。
スーツを着たくないからこの仕事をしていると言っても過言ではありません。
なぜ、スーツを着なくちゃいけないのでしょうか?
勝手なイメージですが営業職や冠婚葬祭、ちゃんとしなければならない時に着ている気がします。今回の僕でいうと超お堅い仕事だったので、スタッフ全員スーツ着用でした。要は相手にちゃんとしてますよという印象を与える為に来ているのではないのでしょうか?
確かに見た目は大切です。
みすぼらしい格好のカメラマンに、美しい撮影ができるとは考えられません。もちろん服装はその人の個性なのでとやかく言うこともないのですが、人にどう見られるかは意識しておくべきですね。
『服は人間の皮膚に次ぐ第二の皮膚である』
という考え方もあるようです。
単純に体温調節や防御力を上げるだけでなく、自他共に認識や考え方を変えるきっかけとなるような要素が備わっています。
しかし『スーツ』と『カメラマン』って相性がとても悪いんです。スーツって動きにくいですよね。カメラマンはフットワークが軽くなければいけません。腕まわりも窮屈だし、膝をついて撮影するのでズボンも汚れます。靴もスニーカーじゃないので足も疲れます。
カメラマンにとってスーツを着ることは翼をもがれたのと同じなのです。
翼の折れたエンジェルです。
そして残念なことに、僕はオシャレに興味がありません。
おそらく効率や合理性を一番に考える性格だから、見た目の美しさよりも機能性を求めてしまいがちなんです。
あまり否定的な考え方だと、自分で自分の可能性を狭めてしまっているようでもったいないですよね。
40代はオシャレでカッコいい、ちょい善いオヤジを楽しく目指そうと思います。
ご精読ありがとうございます。