コーヒーが好きです。休みの日なんか胸焼けするくらい何倍も飲みます。気分によってはカフェラテにして飲むこともありますが、ほとんどブラックです。砂糖は絶対に入れません。後味が良くないからです。社会人になる前は砂糖が入っていないと苦くて到底飲めませんでした。
そもそもブラックでコーヒーが飲めるようになったのも、前にいた会社の先輩に勧められたのがキッカケです。
苦いなあと思いながらもブラックコーヒーを飲み続けていると味に慣れてきたのか、だんだんブラックの良さがわかってきたというわけでなんです。
ちなみにコーヒーに含まれているカフェインには、眠気を抑制したり、疲労感を減少する興奮作用があるのはご存知ですね。その他に血流を促したり、老廃物を出す利尿作用があります。睡眠の誘発を防ぎ、覚醒状態にする働きがあるので、日常生活において高いパフォーマンスをサポートをしてくれる成分でもあるのです。
だからといってカフェインの取りすぎも良くありません。健康な成人の場合、1日あたり400mgが人体に悪影響のない摂取量とされています。カフェインを過剰摂取すると、めまいや吐き気、興奮や不安などの精神症状を引き起こす場合があるそうです。そりゃ胸焼けするのは当然ですね。
今の会社の近所にコーヒー豆を販売しているお店があります。車で前を通るので以前から気になっていました。しかし通勤の動線でもなければ、会社からわざわざ歩いて約10分となかなか微妙な距離間なんです。コーヒー豆を買うだけの為に往復約20分も費やすのはちょっと違う気がします。行けるタイミングがあったら行こうかなっていう感じで思っていたのですが、ようやくその日がやってきました。
年明け初出勤した時、社員全員に社長からお年玉を頂きました。お年玉ってアラフォーになっても嬉しいもんなんですね。
頂いたこのお金、どう使おうが僕の勝手です。しかしこのご時世、行きたい所に行けるわけでもないですし、欲しいモノも特にこれといってありません。
好きなコトといえば、コーヒーを飲むくらいです。
会社で淹れたてのドリップコーヒーが飲みたかったのですが、ドリッパー無かったので代わりにインスタントコーヒーを飲んで我慢していました。せっかくなので頂いたお年玉でドリッパーを買うことにしましょう。それだったら気になっているお店でコーヒー豆を買うしかありません。
というわけでお年玉を握りしめて会社からぶらぶら歩いてお店に向かいます。
お店の名前は『北浜ポート焙煎場』
店内に入ると焙煎した豆の香りが立ち込めています。いくつか種類があったんですが、『おおさかブレンド』を選びました。その店を知るにはブレンドが一番だと思っています。ケニア、ドミニカなど数種類をブレンドした深煎り豆です。
注文してから焙煎し始めるので、その場で10分くらい待たなくてはいけません。店員さんも気をつかって「出来たら電話でお呼びしましょうか」と言ってくれたのですが、僕はその場で待たせてもらうことにしました。
待っている間、僕の注文した豆が新たに焙煎されて、さらに店内にいい香りが広がります。すると店員さんが声をかけてきてくれました。青のチェック柄がとても似合う長身のお兄さんです。
「初めてですよね。今度来られる時があったら、事前に電話もらえれば時間に合わせて焙煎しておきますよ」と言ってくれたのですが、『いやいや違うんです。僕はこのお店に来て豆が焙煎されていく香りも楽しみながら待ちたいんです!』とは言いにくかったので、そこは「そうなんですね。ありがとうございます」と丁重に会話をしました。
本来は挽かずに豆のまま持って帰りたい所なのですが、会社にコーヒーミルが無いので、今日のところはひとまず挽いたものを持って帰ることにします。
会社に戻りコーヒーの袋を開けると社内に幸せな香りが広がります。社内にいたスタッフも鼻をくんくんしています。
これはみんなにコーヒーの旨さを教えるいいチャンスです。満を持して若いスタッフに聞いてみました。
「今から美味しいコーヒーを淹れるから飲んでみる?」
「あ、すいません。コーヒー飲めないんです」
「…いや、一口だけで…」
「ホント無理なんです〜」
いつかの僕がそうだったように、この若いスタッフも将来何かのキッカケでコーヒー好きになってくれたら嬉しいですね。
そんなことを思いながら飲むコーヒーの味は少し苦かったです。
まだ少しお年玉が残っています。今度はその若いスタッフを誘って一緒に映画でも観に行こうと思います。
ご精読ありがとうございました。
【2021年1月の仕事がしたい日、公開中】
ロケに行きたくてうずうずしています。なのでロケに行きたい日をLINEのステータスメッセージ、ストーリーやタイムライン上で公開しています。
「わかりやすくて便利です」という声もちらほら聞こえてきました。そう言ってもらえると嬉しいですね。予定が埋まって日程を書き換える時はニヤニヤしています。引き続きたくさんの発注を心よりお待ちしております。