横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

番宣はカメラマンの仕事じゃない。<174日目>

 

 

 以前からずっと気になっていたことがあります。なんでプロデューサーやディレクターは自分の携わった番組の宣伝をしているのにテレビカメラマンは宣伝をしないのでしょうか?

 しないと言ったら語弊がありますね。宣伝しているカメラマンはもちろんいます。ただ制作スタッフと比べると全体的に少ない気がします。それで言うと僕自身あまり番宣をしない方です。何故しないのか自分の胸に手を当てて考えてみました。

 

 僕が番宣をするには会社のホームページに載せるか、SNSで投稿するかのどちらかになります。

 今の会社に入ってまだ1年も経っていないので、ホームページがどのように運営されているのかを全く把握していません。会社の誰かに確認すればいいんでしょうけど、みんな何かと忙しいのでわざわざ聞くのもなんだか気が引けます。

 じゃあSNSならどうかいうと、そんなに影響力があるとは思えません。そもそもブログを始めたきっかけで始めたわけですから、正直言ってちゃんと使いこなせていません。

 

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 そもそも僕が番宣するってどーなんでしょうか?僕の事を知らない人からすると、なんかちょっとイキっているように思われかもしれません。

 それと番宣は自分の仕事じゃないと思い込んでいるからなんだと思います。テレビカメラマンを始め、技術スタッフは職人気質の人が多いと思います。視聴率云々よりもその日一日、良い撮影が出来たかどうかを重きに置いて仕事をしています。なので終わったロケの事よりも、明日のロケの事の方が重要なんです。

 

 言っておきますがこれは僕個人の考えなので、すべてのテレビカメラマンがそういう考えではありません。じゃあ何故他のテレビカメラはあまり番宣をしないのでしょうか?

 

 おそらくその番組の事をよく理解いないんです。最近のテレビ業界は何かとコンプライアンスがとても厳しくてややこしくなっています。

 例えば番組放送の1週間前じゃないと情報を公開できない決まりがあります。決まりがあると言いましたが、正直いうとそのへんもよくわかっていません。そういった細かい情報を制作スタッフがわざわざ教えてくれるわけでもなければ、いちいち我々から聞くわけでもありません。お互いどこまで踏み込んでいいかよくわかっていないんです。

 

 あとは番組制作に関われる部分が少ないんだと思います。打ち合わせ、構成、撮影、編集と制作スタッフは数週間から数ヶ月かけて一つの番組に関わっているのに対して、技術スタッフは撮影日だけです。番組制作に費やす時間が少ないから、そこまで番宣に力が入らないんです。

 

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 番組に対する考え方や思い入れは人によって様々です。それでも僕はみんなで番宣した方がいいんじゃないかな思います。みんなで番宣して視聴率が少しでも上がればいいし、番組に協力してくれた方々も喜んでくれることでしょう。そして何より我々が撮影した血と涙の結晶が、多くの視聴者に観てもらえるわけですからこんなに良いことはありません。

 

 みんなで一つの番組に関わっているんだから、誰の仕事だとか関係ありません。みんなで宣伝すればいいし、みんなが自分の事として考えられれば、今よりは状況は少し良くなる気がします。

 僕は細かい性格だから余計なことを考えてしまいますが、本当はもっとシンプルに考える方がいいんでしょうね。

 

 

ご精読ありがとうございます。