横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

エンドロールでお会いしましょう<176日目>

 

 

 テレビには年に2回、春と秋に改編期があります。テレビ局の方針や番組関係者の不祥事、視聴率の低迷など様々な理由で番組が終了することがあります。改編時期が近づくと我々テレビカメラマンも関わっている番組が終了するんじゃないかと不安になり業界が全体がザワつき始めます。

 しかしよく考えて下さい。番組が終了するということは、新たな番組が始まるということなんです。すなわちチャンスが巡ってくるんです。この春、次世代アイドルグループの新しい番組がスタートしました。

 

www.mbs.jp

 

 毎週土曜深夜1:30〜、月に1回日曜ひる0:54〜毎日放送で放送しています。配信ではMBS動画イズム、Tver、GAYO!で一週間見逃し配信でご覧になれます。

 この4月から『関西ジャニ博』が新しくスタートしました。よゐこと関西ジャニーズJr.のAえ!groupが実験&調査に挑むバラエティ番組です。

 いきなりなぜ番宣しているかと言うと、もうお分かりですね。そうなんです、カメラマンとしてこの番組に関わらさせて頂いているからなんです。

 

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 記念すべき第1回目のロケはGPSアートで大阪の街に絵を描くという企画でした。出演者達は最新の乗り物やアイテムを駆使して、順番に入れ替わりながら大阪市内を走ります。

 僕はランナーの後ろから電動自転車に乗って撮影をしていました。DJI MO4にiPhoneを装着し、自転車のハンドルに取り付けます。予想以上に振動を吸収してくれてとてもいい感じに撮影ができました。iPhoneのカメラって画質もキレイだし逆光にも適応してくれるので本当に優秀ですよね。

 一日中自転車に乗っていたので、お尻にサドルの型がくっきりと描かれました。

 

 第2回目のロケは笑顔測定アプリを使って、番組ポスターを作るという企画でした。

 出演者が多いとカメラの台数もそれなりに必要になります。よゐこカメラ1台、Aえ!groupカメラ2台、全体がわかるヒキカメラ。それぞれのポジションから狙えるカットを探りつつ、カメラマン同士の呼吸も合わせていかなければなりません。お互いが何を撮っているかを横目で確認しつつ、カット割りをイメージしながらカメラワークをする、これぞ4カメ撮影の醍醐味ですね。

 出演者はというと、激痛足つぼマッサージで刺激されても、激辛料理を食べて咽せてしまっても、常に笑顔でい続けなきゃいけません。もちろん激痛と激辛で顔は歪みまくっていましたが、そのリアクションが超絶可笑しくてスタッフ全員笑顔でした。

 

 第3回目のロケはドキドキ企画です。心拍数を測定して誰がビビりなのかを暴いていきます。

 キュン台詞でお互いをドキドキさせるシーンでは、カメラ台数が最大7台。カメラマンは4人しかいませんが、この時ばかりは技術スタッフ総動員でカメラを回しました。

 普段カメラに慣れていないスタッフもいざ撮影するとなると本気になって目の色が変わります。おそらく出演者だけでなく、スタッフのドキドキもかなり高かったと思います。

 

 このように出演者の人数や内容をきくだけで、かなり大掛かりな番組だと想像して頂けたと思います。何度も言いますが、出演者はよゐことAえ!groupです。この規模の番組が土曜の深夜1:30〜毎日放送で放送されているわけですから、こんな贅沢な番組は他を探しても見つかりません。

 

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 ここ最近ブログを書く余裕がありませんでした。撮影の段取りやスタッフの確保、機材の手配などロケまでにしなければいけない仕事がいくつかあるのですが、この番組は毎回特番レベルなので、準備も普段のロケと比べると2倍の時間がかかります。今までブログに当てていた時間はこの番組のために使っています。

 しかしこの仕事を引き受けたことに対して全く後悔はしていません。むしろ感謝すらしています。 他のカメラマンからすると割に合わない仕事と思われますが、自分のやりたい事をやりたい放題させてもらっているので、身体的な疲れはあっても精神的な辛さは全くありません。紆余曲折あって今はカメラマンをしていますが、もともと制作の仕事がしたくてこの業界に入りました。技術の立場でありながら制作に関われるのが楽しくて仕方がありません。

 この番組を通してやりたいことがまだまだあります。まずは目の前の出来ることから挑戦していこうと思います。ブログを書く時間がないのはそれ相応の対価だと考えています。

 

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 番組の最後にエンドロールがあります。制作に関わったスタッフの名前が各パートに分けられて表示されています。普段なら「カメラ」とか「CAM」と書かれていることが多いのですが、この番組に関しては「撮影」と書かれたところに僕の名前があります。他の技術スタッフの名前もみんな同じパートにしてもらっています。そのようにしてほしいと僕がお願いをしました。これには会社員とかフリーランスとか技術とか制作とか先輩とか後輩とか関係なく、撮影チームが一つになって良い番組を一緒につくりたいという想いを込めています。

  出来るだけいろんなの人と「撮影」したいと考えているので、興味がある方は何らかの方法で僕にご連絡ください。一緒に楽しいロケをしましょう。

 

 

ご精読ありがとうございました。