横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

テレビカメラマンに免許は必要ありません<188日目>

 

 

 このブログを読んでくれている人は僕のファンなのでご存知だと思いますが、僕は美容師の免許を持っています。しかし今はご覧の通りテレビカメラマンです。約200万円の学費を払って2年間専門学校へ通ったにも関わらず、美容師としてお店で働いたことは一度もありません。そんな僕が映像メディア関係の専門学校で、テレビ撮影の講師をするかしないか悩んでいます。先日も詳しく話を伺う為に学校にお邪魔しました。楽しそうにしている若者達の顔を見るととても懐かしい気持ちになりました。

 僕の人生を振り返ってみてもあんなに楽しかった2年間はありません。友達とふざけあったり、放課後遊びに行ったり、ちょっぴり恋愛してみたり。結果僕は美容師にはなりませんでしたが、専門学校で得た経験と出会いは何物にも変えられません。今回は当時を記憶を頼りに専門学校というものについて少し考えてみたいと思います。

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 美容師になる為には免許が必要です。約20年前、僕が美容専門学生だった当時は専門学校に2年間通うか、お店でインターンをしながら通信教育で3年間学ばないと国家試験を受けることができませんでした。もしかすると今はルールが少し変わっているかもしれません。学校では国家試験に合格する為の美容師法や公衆衛生の勉強をしたり、シャンプーやカットの技術を磨きます。

 国家試験には筆記と実技があるのですが、筆記に関しては昔のことなのでどんな試験だったかは全く覚えていません。実技試験には課題が2つあります。第一課題はカッティングで、第二課題はその年によって違うんですが、ワインディングかオールウェーブセッティングのどちらか片方です。それらに合格して国家資格を得られるわけなんです。

 1年生の時は技術の基礎を学びます。2年生になるとひたすら課題を繰り返し練習して技術を習得します。おかげさまで50〜60本のロッドを20分以内で巻くことができました。体が覚えているので、おそらく今やってもそこそこ出来るんじゃないでしょうか。イキって言ってる訳じゃありません。それくらいいっぱい練習したってことが言いたかっただけです。少し話が逸れますが、カメラマンも技術が無いとできません。その技術は毎日訓練しないと身につけることができません。何となくカメラワークをしているように見えますが案外難しいことをしているんです。これはイキって言ってます。

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 テレビカメラマンに国家試験はありません。カメラを持ってRECボタンを押したら誰でもみんなカメラマンなんです。だから僕みたいに映像の専門学校に通わなくてもテレビカメラマンになれます。美容師にならなかった奴がそう言うと、余計に専門学校に行っても意味がないっていう風に聞こえますよね。。もちろんそんなつもりは全然ありません。お伝えしている通り専門学校に通っていた2年間は最高に楽しかったですし行って、本当によかったです。「美容師免許持っています」っていうだけで話のネタにもなりますしね。でもやっぱり、せっかく免許を取ったのにもったいないなあっていう気持ちは心のどこかにあると思います。

 もし僕から若者達に何か教えられることがあるとしたら、『美容師免許を持ってテレビカメラマンになる方法』くらいです。このネタで講演会をやろうと考えているので、興味のある方は是非ご依頼お待ちしています。

 

ご精読ありがとうございました。