横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

知らなかったのは全て環境のせいです。<173日目>

 

 

 時間が過ぎるのは早いもんですね。去年の今頃は一回目の緊急事態宣言が発令されて、ロケにも行けずに家でブログを毎日書いていました。最初に比べると少し上達はしているんじゃないでしょうか。

 しかしテレビカメラマンの業務に文章を書く場面がそんなにありません。スケジュールや機材の確認がほとんどなので簡単な文章で十分なんです。それでも誤字脱字がないか、相手にちゃんと伝わる文章書くことを心掛けています。

 伝わりにくい変な文章だと印象がとても悪いですよね。ちょっとしたことかもしれませんが、大人はそんな所ばかり気にして仕事をしています。

せめて一度くらい読み返してから送信しても遅くないと思います。

 

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 知らないことが多すぎて毎日取り繕うのに必死です。

 先日、カフボックスを初めて知りました。周囲には「この業界にいてカフを知らない人っているの?」とバカにされましたが知らないものは知りません。僕はその時初めてカフボックスという言葉を聞いたわけですから。

 

 そもそもテレビ業界のことを何も知らずにこの世界に入りました。専門学校は卒業していますが美容専門学校なので、テレビの仕組みや機材のことは全く勉強していません。

 最初に就職した職場で基本的な技術を身につけました。知らないことが多すぎて最初はかなり苦労をしましたが2、3年続けていればそれなりに何とかなるもんです。

 しかし前の職場ではカフボックスを扱う現場がありませんでした。もちろん美容専門学校でもカフボックスの存在を教えてくれるはずもありません。

 

 そう考えると環境ってすごく大切だなぁと改めて思います。例えば外国語を身につけたいのなら、実際にその国へ行って生活するのが一番早いです。最初は大変だと思いますが生活の中に外国語を取り入れることでネイティブな外国語を習得することができます。

 それでいうと僕の生活の中にカフボックスは全く必要がありませんでした。もしカフボックスに囲まれて仕事をしていたら、今頃毎日カフボックスを使用していたはずです。

 

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 小中学校と義務教育を習ってきたはずなのですが、身についていない事がたくさんあります。改めて振り返ってみると育った家庭環境と僕自身に大きな目標が無かったのが理由なのかと思います。

 別に完璧を目指しているわけではありませんし、全てを把握する必要もないと思っていますが、やっぱりテレビの仕事をしている以上『カフボックス』は知っておくべきでした。

 ちなみになぜカフボックスと名前なのかというと、カフは英語で(cough=咳)という意味なのでその名が付けられたらしいです。何にでも理由はあるもんですね。

 

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 一旦仕事も落ち着いてやっと心身共に整える事ができました。次の仕事に向けて頑張っていこうと思った矢先に緊急事態宣言が再発令されました。おそらく2021年のゴールデンウィークは家でカフボックスのレバーを上げたり下げたりしながら、のんびり過ごすことになるんだと予想しています。

 去年と比べて僕の生活もかなり変わりました。これからも変化を楽しみたいと思います。

 

 

 ご精読ありがとうございます。

ブログは書かないより書いた方がいい。<172日目>

 

 

 おはようございます。横垣哲也です。テレビカメラマンの仕事をしています。仕事の合間にブログを書いています。毎日更新すると豪語していますがなにぶん自分に甘いものでして、少し忙しくなると1週間以上書かないことがよくあります。

 

 というわけで久しぶりのブログ更新です。皆様いかがお過ごしでしょうか?私は、と言いますとそれなりに一生懸命生きていました。

 しかしながら自分はストイックな人間でもなければ強い人間でもありません。ただ正義感と責任感は人一倍強いかもしれません。誰かに認められたい、人に迷惑をかけたくないという気持ちだけで生きていると言っても過言ではありません。良くも悪くも周囲に影響されながら今日も生きています。

 

 もういい歳なんで少しは大人になりたいと心底願っているんですけど、なかなかそううまくいきません。

 40歳の大人ってもっと威厳があって落ち着いていると思っていたんですが、僕に限ってその予想は大きく外れてしまったようです。

 

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 『知らないより知ってた方がいい。出来ないより出来た方がいい。』

 これはカメラマンの仕事をする上で僕がいつも思っている事です。

 

 知らないことは山のようにありますし、出来ないことしかありません。そんな自分が恥ずかしくて仕方ありません。でも恥ずかしいからといって何もしないのはもっと恥ずかしいので、出来るだけそうならないように心がけています。知らないことは知る努力をしますし、出来ないことは出来るよう努力をします。

 

 得意げに書いていますが、別にイキってるつもりはありません。そもそもテレビを観るのが好きだというだけでこの業界に入ったタイプなので、撮影に対する好奇心とか向上心などが他のカメラマンと比べるとそこまで無いんです。

 なのでいつも必要に迫られてから動き始めます。失敗するのが恥ずかしいから、必死に勉強しているだけなんです。怒られるのが怖いから出来るまで練習するんです。

 そんな自分にむけての戒めの言葉なんです。

 

 人それぞれペースがあります。別にのんびり生きてきたわけじゃありませんが、もう少し本気を出しても良かったのかも知れません。

 なので今の僕はまあまあペースを上げて生きています。歳を重ねるということは時間が無くなっていくわけですから少しでも無駄にしたくないんです。

 それと目標が具体的になってきたというのもあります。目的地に向かう方向が決まっていれば迷う心配もありません。

 

 ハイペースになのも良くないと思いますが、人生の中でちょっとくらい頑張り過ぎる時期があっても損はないでしょう。

 

 

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 自分の考えを人に押し付ける悪いクセがあります。こうしてブログを書いているのは僕の考えに共感して欲しいのが目的ではありません。少しでも僕のことを理解してもらうために書いています。

 僕のことを知らないより知ってもらっている方がいいし、ブログも書かないより書いた方がいいと思うから、これからも地道に更新していこうと思います。

 

 

ご精読ありがとうございました。

早く行きたければ、一人で行け。遠くに行きたければ、みんなで行け。<171日目>

 

 

 緊急事態宣言が2週間延長になったことで、確定申告の期間も3月16日から4月16日まで延長になりました。そのおかげで少し余裕を持って申告ができそうです。

 去年の8月までフリーランスをしていたので、それまでの収入は自分で確定申告はしなければなりません。この5年間で会社のありがたみと、仕事の向き合い方と、お金の大切さを実体験を通じて学びました。そこで培ってきた経験が今の職場でも役に立っていることは間違いありません。

 

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 みなさんは今回のタイトルをどこかで聞いたことはありますでしょうか?これはアフリカのことわざです。前半部分の『早く行きたければ、一人で行け』というのがありますが、自分に置き換えて考えて時、確かにフリーランスの時は1人で全て自分の思い通り動いていました。収入も働いたら働いた分だけ入ってくるし、休日も休みたければ好きな日に休めばいいんです。この自由な環境で仕事するのはとても楽しかったし、ノーストレスでした。

 ロケの受注、発注や事務作業も全て自分でしなければいけませんでしたが、それはそれで新鮮でしたし、何より毎日仕事にやりがいを感じていました。もちろん初めはわからないことばかりで不安もありました。しかし失敗しながらも走り出り続けているとそれなりに何とかなるもんです。

 そうして何年もフリーランスを続けていく内に、なんとなく自分の居場所が見つかるようになります。そこは何のしがらみも無く、とても居心地が良くて、程々に緊張感もありました。このままここに居続けるのも悪くはない。

 そんな中、僕はフリーランスを辞めて会社員になることを決心します。理由は今回のタイトルの後半部分にあります。『遠くに行きたければ、みんなで行け』

 

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 遠くへ行きたいです。目では到底見えないほどの距離です。一度1人で行ってみたんですけど、思っていたほど遠くには行けませんでした。それ以上進むためには時間とお金がたくさん必要だったんです。僕はそのことを知りませんでした。誰も教えてくれなかったんです。そもそも遠くに行きたいなんて誰にも言ったこともなかったから教えてくれるはずもありません。いや、もしかすると教えてくれていた人がいたかも知れませんが、僕はそれに気づくことが出来ませんでした。

 遠い遠い場所に行きたいです。出来るだけたくさんの人と出来るだけ遠くに行きたいです。みんなで行くには思ってた以上に準備が必要みたいです。

 1人で行くのもみんなで行くのも、なかなか自分の思うようにはいかないものなんですね。

 

 

ご精読ありがとうございます。

 

 

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人の事故見て、我事故しない<170日目>

 

 

 スタッフがロケ車をぶつけました。前方右下のバンパーをベコリです。停車していた場所の前に、鎖留めのポールが立ってありました。それに気づかず発進してしまったという訳です。いわゆる前方不注意ですね。幸いバンパーが凹んだくらいで済みました。

 車に乗らない人からすると意外かもしれませんが、これくらいの事故は日常茶飯事です。なので車をぶつけましたと報告を受けても、「あ、そうなんや」くらいにしか思えなくなりました。

 僕もロケ車をぶつけたことは何度もあります。一番大きい事故でいうと、後ろのガラスが全面割れました。柱にドーンです。ハンドルを切りながらのバックでした。後方不注意ですね。幸いロケ終わりだったので、その時は割れたガラスにガムテープを張って国道を走って帰りました。

 

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 事故やトラブルには必ず原因があります。こういったぶつかり事故が起きた時、原因を紐解いていくと問題点が見えてきます。

 そのひとつに「心に余裕がない」があります。運転が不慣れで緊張したり、時間に追われて急いだりして視野が狭くなり、冷静に物事が判断できなくなります。

 もう一つが「慢心になっている」です。いわゆる『慣れ』ですね。さっきとは真逆な話になるんですけど、人はある程度の緊張感がないと注意散漫になりパフォーマンスが下がってしまいます。緊張しすぎるのも良くありませんが、しなさすぎるのも考えものというわけです。

 そう考えるとぶつかり事故が起こる要因として、メンタルがかなり重要に関わってきます。毎日同じ心構えで運転できればいいのですが、人間の心ほど不安定なものはありません。極論を言えば、運転をしなければぶつかり事故は絶対に起きませんが、なかなかそういう訳にも行きません。

 

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 僕の経験則なのですが、ぶつかり事故の多くは車が発進した直後か駐停車した時に起こります。ということは、そういう時こそより注意をしていれば、事故を起こす確率が大幅に下がんじゃないでしょうか?

周囲のフォローがあればその確率もグッと下がります。発進する前に車の前後を確認したり、バックするときは誰かに見てもらうのも有効な手段です。このようにポイントさえ理解しておけばそれなりになんとかなるもんです。

 しかし車を運転するということは、常に事故をするリスクが伴うということを運転手は忘れてはいけません。慌てず急がず怠らず、常に最悪の事態を意識しながらトラブルに備えておくことが大切なのではないでしょうか。

 

 

ご精読ありがとうございます。

 

 

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【noteで音声を期間限定で配信中】

通勤途中に歩きながら5分間ワンテイクで音声を収録。3/1〜3/31まで期間限定で配信しています。これといった内容は話していませんが良かったら覗いてみてやって下さい。

テレビを観ながらご飯を食べてはいけません<169日目>

 

 

 

 期間限定でnoteをはじめます。

 

 noteをご存知ない方もいるかもしれませんので簡単に説明しておくと、誰でも手軽に情報発信ができる配信サービスです。「テキスト」「画像」「映像」「音声」「つぶやき」といった5つの投稿機能があります。その中でもnoteユーザーによく使われているのが「テキスト」です。ブログのように文章を書いて投稿が可能です。

 ブログは今もこうして書いているので、同じようにnoteでも文章を書こうとは思っていません。僕が利用する機能は「音声」です。スマホで録音して配信します。収録時間は5分です。素人が一人しゃべりをするには十分すぎる時間ですね。

 ブログは自分なりの想いやメッセージをそれなりに意識して書いてはいるのですが、これに関してはほぼ日記に近いと思います。話す内容はその日の目標やスケジュールの確認になると思いますので、ニュアンスとしては朝礼や終礼に近いかも知れません。

 

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 自宅から最寄りの駅まで歩いて通勤することにしました。距離にして約2kmです。ゆっくり歩いても30分くらいかかります。先日試しに一度歩いてみたのですが、とても健康的で気持ちよかったです。ただ黙々と歩くだけじゃ面白くないので音声メディアを聴きながら歩いていましたが、どうせならこの時間をもっと有効に利用できないものか考えた結果、期間限定で配信しようと決心しました。

 基本は通勤途中に歩きながらワンテイクで収録します。音声メディアの一番の特徴は「ながら聴き」だと思うのですが、こんな風に「ながら発信」ができるのもこのメディアの利点かも知れません。あとワンテイクの方が緊張感と臨場感があって面白くなりそうです。

 文頭に期間限定での配信とお伝えしましたが、正確にいうと3/1〜3/31までの1ヶ月間です。ブログは「誰か」に向けての配信ですが、音声メディアは「自分」に向けての配信と考えています。一応更新したらSNSで告知をしますが、ぜひ聴いて下さいというわけでは決してありません。お試し実験感覚なので絶対に期待はしないで下さい。リンク貼っておきます。

 

note.com

 

 小さい子供に対して「テレビを観ながらご飯を食べてはいけません」としつけをする親は多いと思います。飲食店でもスマホをいじりながら食事をしている人の姿をよく目にします。確かに食事は一緒に食べている人との会話を楽しむ場でもありますし、食事のマナーとしてあまり美しいとは言えません。

 今やインターネットやスマホの普及により娯楽や情報が溢れています。良いか悪いかは別として、自分にとって本当に必要なモノを見極めながら、一日一日を大切にしたいものですね。

 

 

 

ご精読ありがとうございました。

 

 

 

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つくる責任つかう責任<168日目>

 

 

 朝食はパン派かご飯派、どちらかと聞かれたらパン派と答えます。もちろん炊きたてのご飯にお味噌汁や焼き魚、卵焼きといった朝食も好きなのですが、今までの朝食人生を振り返ってみると7:3の割合でパンを食べています。

 

 とても美味しいと評判のパン屋さんがあります。自宅からは少し離れているのですが、近くに立ち寄ったついでに買いに行きました。決してお世辞にも広いとは言えない店舗なのですが、パンの種類は豊富でどれも美味しそうです。パンを選んでいるとレジの横に貼り紙がありました。

 このお店では「もったいないBOX」という、フードロスを最小限にする取り組みをされているみたいなんです。

 

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 売れ残ってしまったパンはその日に廃棄処分されてしまいます。以前に僕の兄もパン屋さんをしていたので、その光景を実際に見たことがありました。愛情を込めて作ったパンをあっさり捨てている姿を見て、もったいないと思いましたし、寂しい気持ちにもなりました。

 なのでこの取り組みにとてもシンパシーを感じた僕は「もったいないBOX」を注文することにしました。状況によっては発送するまで数週間かかることもあるそうなのですが、いつ届くかわからないワクワク感がかえって良かったりもします。

 

  そして数日後、うちに宅急便が届きました。中を開けて見ると冷凍されたパンでいっぱいです。バケットにベーグル、惣菜パンや菓子パンなど全部で20個くらいは入っていました。

 ちなみにパンって冷凍すれば結構日持ちするんです。食パンも冷凍のままオーブントースターに入れて、4〜5分焼くだけでこんがり仕上がります。

 色んな種類のパンがいただけるのも嬉しいのですが、この「もったいないBOX」の魅力はお得感です。4000円相当のパンを3000円で購入できるんです。しかもなんと送料込み!

 明日の朝はどのパンから食べましょうか。楽しみで仕方ありません。どうやら僕の朝食人生はパン一色になりそうです。

 

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 ここのパン屋さんではありませんが、僕たちカメラマンも心を込めて撮影しています。しかし残念ながらオンエアーでは使われていないカットがいくつもあります。尺の問題なのか、演出にハマらなかったのか、はたまたカメラマンが下手すぎるのか、いずれにせよ何かしらのちゃんとした理由がそこにはあります。

 ディレクターをされている方に質問なのですが、オンエアーで使わなかった映像データをパソコン上で消去する時、もったいないなあって思ったことはありますか?

 「映像ロス」と「フードロス」では少し意味合いが違ってきますが、僕にしてみれば「捨てる=もったいない」という気持ちにどうしてもなってしまうんです。

 

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 例えば未公開の映像だけを集めて一本の作品を作る。映像ロスの少ないテレビ番組があってもいいんじゃないでしょうか。もちろんそこに需要がないと成立はしないでしょうけど。

 できるだけ色々な無駄を省いて、スポンサー、取材先、制作スタッフ、技術スタッフ、視聴者、関わってくれたすべての人達がWIN-WIN-WIN-WIN-WINになれる番組作りができれば、テレビの未来も少しは明るくなるのかもしれません。

 

 

ご精読ありがとうございました。

 

 

【仕事がしたい日、絶賛公開中】

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 3月から忙しくなる予感がしてきました。しかし忙しい事と仕事がしたい気持ちは別です。みなさんの力で僕の欲望を満たして下さい。

 何度も言いますが、このシステムを真似したい人はどうぞご自由に真似してください。ぶっちゃけ超オススメです。仕事ならなんでもしますのでたくさんのお誘いを心よりお待ちいたしております。

 

 

あの名機は今も現役で頑張っています。<167日目>

 

 

 あまり物欲がないのですが、珍しく欲しいスニーカーがあります。その名もNIKE SB DUNK LOW PRO "VX1000 CAMCORDER"です。

 名前を聞いて、おや?っと思った方もいらっしゃるんじゃないのでしょうか。そうなんです。これはSONYのデジタルビデオカメラ・DCR-VX1000からインスパイアされたスニーカーなんです。

 

 VX1000といえば高画質3CCDを採用した、デジタルビデオカメラレコーダーの第1号機で、1995年の発売当時は業界屈指の性能と機能を誇り、その高画質と軽さはテレビ業界にも大きな影響を及ぼしました。しかし何故ビデオカメラがスニーカーのデザインになったのでしょうか?

 

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 NIKE SB(ナイキ エスビー)とは、「NIKE SKATE BOARD」(ナイキスケートボード)の略称で、NIKEが展開しているスケートボードブランドです。

 東京オリンピックの新競技として採用されたスケボーですが、実は他のスポーツと比べて映像文化が遥かに進んでいます。スケボーに乗って撮影する人の事を「フィルマー」と呼び、今でもフィルマー達の間で愛用されているカメラがこのVX1000なんです。

  スケボーの魅力を映像で伝えるために一番大切なのはスピード感と迫力です。それを表現する為には、ローアングルでワイド感のある撮り方をしなければなりません。VX1000には当時にしては珍しくグリップがありました。これのおかげで片手でカメラを持つことができ、ローアングルをかんたんに表現できるようになったんです。

 もう一つはカメラに魚眼レンズを装着してワイド感を表現できるようになりました。スケーターをより近くで撮影することでスピード感と迫力が生まれます。

 

 しかしこれだけの理由だと新しいカメラでも表現ができそうですよね。なんだったらOSMOやGOPROの方が小型で画質もキレイです。それでもこの令和の時代にVX1000でなきゃいけない理由があるんです。

 それは画質の粗さです。VX1000の記録方式はSD、アスペクト比は4:3なので、今の液晶テレビで見ると両端が黒くなり画質は粗く映ります。スケーターやフィルマー達にとってこの独特の映像の粗さが人気なんです。アンダーグラウンド感が出てカッコいいんでしょうね。

 もうひとつは音にあります。内蔵型のカメラマイクなのですが、とても性能がいいんです。ボードの転がるゴロゴロ音やオーリー(ジャンプ)したあとの着地音も、フィルマーにとっては大事な要素なんです。

 

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 今回、ひょんなことからこのスニーカーの存在を知ることになりました。使わなくなった機材も考え方や受け取り方、使い方ひとつで見える世界が変わります。

 テレビ業界ではもうお目にかかることはありませんが、VX1000は20年以上経った今でもスケボー界で愛されつづけています。スケボー文化の発展に欠かせない存在であるVX1000に対して、リスペクトをしたNIKEがこの度スニーカーを開発しました。 

 ヨーロッパのスケーターショップで本日2/20から販売していますが、日本国内ではまだ販売予定日が決まっていません。

 もし僕がこの靴を履いている所を見かけたら、それはスケボーじゃ無くてカメラの方に興味があって買ったんだと思ってください。笑いもスケボーもスベるつもりはありません。

 

 

ご精読ありがとうございました。

 

youtu.be

 

 

【仕事がしたい日、絶賛公開中】

 ロケに行きたくてうずうずしています。なのでロケに行きたい日をLINEのステータスメッセージ、ストーリーやタイムライン上で公開しています。

 大好評につき3月も公開します。大阪の緊急事態宣言ももうすぐ解除になるかもしれません。1日でも早くこの混乱が落ち着くのを祈るばかりです。

 何度も言いますが、このシステムを真似したい人はどうぞご自由に真似してください。ぶっちゃけ超オススメです。仕事ならなんでもしますのでたくさんのお誘いを心よりお待ちいたしております。