あまり物欲がないのですが、珍しく欲しいスニーカーがあります。その名もNIKE SB DUNK LOW PRO "VX1000 CAMCORDER"です。
名前を聞いて、おや?っと思った方もいらっしゃるんじゃないのでしょうか。そうなんです。これはSONYのデジタルビデオカメラ・DCR-VX1000からインスパイアされたスニーカーなんです。
VX1000といえば高画質3CCDを採用した、デジタルビデオカメラレコーダーの第1号機で、1995年の発売当時は業界屈指の性能と機能を誇り、その高画質と軽さはテレビ業界にも大きな影響を及ぼしました。しかし何故ビデオカメラがスニーカーのデザインになったのでしょうか?
NIKE SB(ナイキ エスビー)とは、「NIKE SKATE BOARD」(ナイキスケートボード)の略称で、NIKEが展開しているスケートボードブランドです。
東京オリンピックの新競技として採用されたスケボーですが、実は他のスポーツと比べて映像文化が遥かに進んでいます。スケボーに乗って撮影する人の事を「フィルマー」と呼び、今でもフィルマー達の間で愛用されているカメラがこのVX1000なんです。
スケボーの魅力を映像で伝えるために一番大切なのはスピード感と迫力です。それを表現する為には、ローアングルでワイド感のある撮り方をしなければなりません。VX1000には当時にしては珍しくグリップがありました。これのおかげで片手でカメラを持つことができ、ローアングルをかんたんに表現できるようになったんです。
もう一つはカメラに魚眼レンズを装着してワイド感を表現できるようになりました。スケーターをより近くで撮影することでスピード感と迫力が生まれます。
しかしこれだけの理由だと新しいカメラでも表現ができそうですよね。なんだったらOSMOやGOPROの方が小型で画質もキレイです。それでもこの令和の時代にVX1000でなきゃいけない理由があるんです。
それは画質の粗さです。VX1000の記録方式はSD、アスペクト比は4:3なので、今の液晶テレビで見ると両端が黒くなり画質は粗く映ります。スケーターやフィルマー達にとってこの独特の映像の粗さが人気なんです。アンダーグラウンド感が出てカッコいいんでしょうね。
もうひとつは音にあります。内蔵型のカメラマイクなのですが、とても性能がいいんです。ボードの転がるゴロゴロ音やオーリー(ジャンプ)したあとの着地音も、フィルマーにとっては大事な要素なんです。
今回、ひょんなことからこのスニーカーの存在を知ることになりました。使わなくなった機材も考え方や受け取り方、使い方ひとつで見える世界が変わります。
テレビ業界ではもうお目にかかることはありませんが、VX1000は20年以上経った今でもスケボー界で愛されつづけています。スケボー文化の発展に欠かせない存在であるVX1000に対して、リスペクトをしたNIKEがこの度スニーカーを開発しました。
ヨーロッパのスケーターショップで本日2/20から販売していますが、日本国内ではまだ販売予定日が決まっていません。
もし僕がこの靴を履いている所を見かけたら、それはスケボーじゃ無くてカメラの方に興味があって買ったんだと思ってください。笑いもスケボーもスベるつもりはありません。
ご精読ありがとうございました。
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