横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

心を込めてシャッターをきれば大丈夫<133日目>

 

 

友人に頼まれて、新しくオープンするたい焼き屋さんのチラシとポスターの作成をすることになりました。

報酬は、一生たい焼き食べ放題です。

 というわけで、『新しく事をはじめよう』第3弾です。

 

動画と比べて写真は勝手が違います。

縦の構図です。

動画は一般的に横の構図でしか撮りません。

テレビの画面が16:9の横長に作られているからなんです。

だから常に意識をしておかないと、ついつい横構図ばかり撮ってしまいます。

 

違いはまだあります。

被写体がフレームに収まりにくい時は、動画の癖でカメラを上下左右に動かしたくなります。

動画だとZOOMしたり、PANしたりできるので、フレームからはみ出ても撮ることができるんです。

写真は1枚の枠の中で情報を伝えなければなりません。

単眼のレンズで撮っているとフレームに縛られている感じがして、とても窮屈な気持ちになるんです。

 

 

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やってみて思うのですが、あまり撮りすぎるのも良くないですね。

何が正解なのかわからなくなってきます。

ある程度は完成を見据えて撮らないとダメなのかもしれません。

それでいうとビデオも同じです。

編集のつながりを考えて撮っているから撮るべき画が決まってきます。

 

もっと簡単にうまく撮れる方法はないものか?

知り合いのスチールカメラマンに何かコツがないかと尋ねると彼はこう答えました。

「美味しそうに撮ってあげれば大丈夫」

僕なりにその言葉を咀嚼してみたのですが、カメラマン自身がたい焼きを美味しそうと感じて撮れば美味しそうに写るし、それを見た人も美味しそうに感じてくれるから大丈夫だよ、ってことなのだろう。

逆にいえば不味そうだと思って撮れば不味そうに写るのでしょう。

何も感じなければ何も伝わらない。

要はカメラマンが何をどう感じて撮るかで写真の仕上がりが変わってくると言うわけです。

 

とにかくその言葉だけを頼りに数百枚シャッターを切りました。

うまく撮れたかわかりませんが、友人と近況報告や思い出話をしながら、楽しく写真を撮れたのは間違いありません。

 

 

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そして、2020年9月19日土曜日。

たい焼き屋『まめものとたい焼き』は京都・嵐山でオープンしました。

コロナの影響で嵐山もだいぶ観光客が減っているみたいですが、世間は4連休ということもあって、多くの人達が訪れたみたいです。

もちろん、たい焼き屋も大盛況!

なんと、一日でたい焼きを750個も売ったらしいです。

 

その日の夜、一日中働いて疲れているにも関わらず、友人の方からわざわざ電話をくれました。

友人の頑張っている姿を見ていると、こちらもいい刺激をもらいます。

たい焼きの味も改良を加えて、撮影の時よりもさらに美味しくなったみたいです。

今度の休みはタダでたい焼き食べまくって、あいつを困らせてやろうと思います。

 

 

 

ご精読ありがとうございました。