なろうと思えば、なんだってなれる。<132日目>
人に仕事を尋ねられたら、「カメラマンです」って言います。
すると大抵の人が写真の方だと思うみたいです。
「いや、動画の方なんです」
このくだり、今まで何回したことでしょうか。
テレビカメラマンあるあるです。
ビデオとスチールの違いは何かと聞かれたら、「ビデオは動画でスチールは静止画」って言います。
もう少し付け加えるとすれば、「ビデオの方は音も一緒に記録できる」ですかね。
違いを探せばいくらでもありますが、時間を切り取る道具として考えるなら、ビデオもスチールも同じなんです。
そういう意味で言うと、いきなり僕がスチールカメラマンに転職しても、それなりに仕事ができると思うし、スチールカメラマンの方もそれなりにビデオができます。
お互いの仕事をみくびっている訳ではないんです。
撮影の基本を理解しているから、1から学び直さなくてもいいって事です。
ここ数年、テレビ業界でもスチールカメラで動画撮影する事が増えてきました。
ビデオカメラとはまた違った質感があるので、使用目的に合わせて使い分けています。
しかしこれはあくまで動画撮影が目的であって、写真を撮るためではありません。
先日、友人か久しぶりに連絡がありました。
お互いの近況報告も程々に何やらお願いがあると言うのです。
度々言っていますが、僕はお節介なのでお願いされるのは嫌いじゃありません。
彼は京都にある老舗和菓子屋で働いています。
その会社で今度新しくたい焼き屋さんをオープンすることになり、彼はその新店舗を任せられたらしく、その準備に追われているみたいなのです。
そしてお願いというのは、僕にお店のチラシと看板用ポスターを作ってほしいとの事でした。
動画なら難なく出来ますが、広告写真のお仕事は過去にしたことがありません。
写真を撮るだけならまだしも、パソコンで加工やレイアウトしなければなりません。
ちゃんと期待に応えられるかの不安もあります。
ただでさえ会社に入って忙しくなっているのに、その作業する時間なんてあるのかわかりません。
でもわからないことを考えてもしかたがありません。
やるか、やらないか、答えは二つに一つです。
僕は二つ返事でオッケーしました。
こんなチャンス、願ったり叶ったりです。
また新しいことができる。
世の中には特別な訓練や才能が無いとなれない仕事もあります。
しかしある程度のことは同じ人間がやっているのだから、僕にも出来ないわけがありません。
わからないことはネットで調べれば、無料で情報が手に入ります。
なろうと思えばなんだってなれる。
僕だってスチールカメラマンになれるんです。
友人にはスチールの経験がないことを伝えた上で了承してもらいました。
できなかったら「ごめん」って謝ればいいんです。
おそらく許してくれるでしょう。
だって友達だもん。
ご精読ありがとうございました。