横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

一生懸命はおもしろい<164日目>

 

 

 仕事の時は帽子をかぶっています。キャップやハットやニット帽、その日の気分やロケに応じて使い分けています。逆に内勤や休みの時は帽子はかぶりません。そうすることでオンとオフを切り替えているんです。

 帽子をかぶり始めましたのは、カメラマンになって数年経ってからだと思います。何年もかぶり続けていると帽子のイメージが定着してしまいました。今では帽子をかぶっていないと僕だと気づかないみたいです。

 

 五感で得られる情報の約80%〜90%は視覚からだと言われています。相手を認識する手がかりとして外見はとても重要です。最近はみんなマスクをしているので判断材料が限られて、目か髪型かファッションのいずれかになります。それでいうと僕の判断材料は帽子になってしまいます。

 初めは寝癖を隠す為にかぶっていた帽子ですが今ではその役割を越えて、個人の人生に大きく影響を与えるまでに成長しました。僕の存在が帽子に乗っ取られる日が来るのは時間の問題かも知れません。

 

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 撮影現場でカメラマンがアシスタントに怒っている姿を目にすることがあります。その光景を見ると中川家のネタを思い出します。

 『ロケのカメラとAD』です。

 テレビ業界あるあるネタの最高峰なんじゃないでしょうか。あれを見て笑わないカメラマンはこの世に存在しないと言っても過言ではありません。しかし何故あんなにおもしろいのでしょうか?箸上げのくだりなんかは実際の撮影現場をそのまま再現しているだけです。YouTubeで2分の動画があったので観てみましょう。

 

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 カメラマンは白をとります。ホワイトバランスを調整する為には何か白いモノが必要なんです。なのでアシスタントは常に白い紙をポケットに入れています。「ヨンパチ」と言っていますが、これは色温度が4800Kだったことを意味しています。一般的に昼白色と言われている光の色味です。

 アシスタントは機材の扱いに慣れていないので三脚をセットするのも一苦労です。カメラマンはそこをさりげなくフォローしています。

 ラーメンに照明を当て美味しそうに撮影します。準備に手間取ったり、料理を出すタイミングを間違えると、冷めて湯気が出なくなるのでもう一杯作り直してもらいます。

 箸上げはカメラマンとアシスタントの息がピッタリ合わないとうまくいきません。モニターでカメラのサイズを意識しながら、ゆっくり気ちを込めてお箸を上げています。

 動きが決まったら本番です。スチールと違ってビデオは音声も一緒に収録しています。カメラが回り始めると現場も緊張感に包まれます。ちなみにインサート撮影の場合は音はあまり使わないので気にしなくで大丈夫です。

 あと最後にアシスタントは常にバッテリーを持っておきましょう。

 

 カメラマンは真剣に撮影をしています。アシスタントも必死で頑張っています。本人達は誰かを笑かそうなんてつもり毛頭ありません。

 このラーメン一杯をどうすれば美味しそうに撮れるか真剣に考えています。一生懸命だからこそ感情が動きます。その心が動く瞬間がおもしろいんです。

 しかしはたから見ているといい歳した大人達がラーメンに向かって、ああでもないこうでもないと言っている様が滑稽に見えます。中川家はロケ中の真剣な技術スタッフを見ておもしろいと感じたからこのネタを作ったのでしょう。

 

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 僕の大好きなチャップリンがこんな言葉を残してくれました。

人生は近くで見ると悲劇だが、
遠くから見れば喜劇である。

 ここ数日は一生懸命に生きていました。しかしどうやら僕は真面目すぎるみたいなんです。真剣になるとあんまりうまくいきません。

 せっかくなので今後は僕の喜劇をブログやSNSで発信したいと考えています。みなさんに少しでもおもしろがって頂けると幸いです。

 

 

ご精読ありがとうございます。

 

 

【仕事がしたい日、公開中】

 ロケに行きたくてうずうずしています。なのでロケに行きたい日をLINEのステータスメッセージ、ストーリーやタイムライン上で公開しています。

 大好評につき2月も引き続き仕事がしたい日を公開しています。周囲からも色んな意見を頂いています。一ヶ月続けていると少しずつ浸透してきたように思います。

 何度も言いますが、このシステムを真似したい人はどうぞご自由に真似してください。ぶっちゃけ超オススメです。仕事ならなんでもしますので、たくさんのお誘いを心よりお待ちしております。