世代が違う人と話すのって面白いですね。
こないだ20代女子と一緒に仕事をしました。以前からの知り合いで会うのはさしぶりでした。
「自粛期間中はなにしてた?」
「家でアニメみるか、ゲームしてました」
年上の僕に対しても遠慮しないのが彼女のいいところです。
「ゲームってなんのゲーム?」
「たぶん言ってもわかんないですよ」
以前の僕なら「わからないかどうかなんてわからないやろ⁉︎」と言っていたに違いありません。ブログを始めて僕の変わりました。彼女にマウントを取られても動じることはありません。
「なんていうタイトル?」
「『あんスタ』ってしってますか?」
いいえ、知りません。君のいう通り、わかりませんでした。
『あんさんぶるスターズ!!』略して、あんスタ。
男性アイドルを育成するゲームです。その中にいくつかユニットがあって、その彼女は『Knights』(ナイツ)という5人組のプロデューサーをしているというのです。
「キャラがいっぱいいておもしろそうやね」
「いまツアー中でいそがしいんですよ〜」
と、彼女は僕に教えてくれました。
これ以上わからないことはYahoo!(ヤホー)で検索して調べることにします。
約20年間テレビ業界で働いてきました。
一般的にみてもまあまあベテランだと思います。
しかし僕がどんなにすごいカメラマンだったとしても、あんスタをしている人からすればただのカメラおじさんです。
僕とKnightsを比べた時、【テレビカメラマン】というくくりでは僕の方がすごいですが、【あんスタ】というくくりではKnightsの方がすごいんです。
別にゲームに嫉妬しているわけじゃありません。そもそも次元が違います。僕がすごいとかKnightsがすごいとかそういうことじゃなくて、くくりが変わると評価も変わるという現象がおもしろくないですか?
僕は何も変わらないのに、自分がどのくくりに入るかで相手の評価が変わります。
今回彼女のおかげで『あんスタ』を知ることができました。『あんスタ』ファンからすると、『あんスタ』を知らないカメラマンより、知っている僕の方がカメラマンとしての評価が高くなることは間違いないでしょう。
限りある時間を使って、あなたは何を学びますか?
どんなに寝ないで努力しても、この世界中すべての知識を学ぶことは不可能です。
時間を使って何を学ぶかを選択しなければなりません。その道の一流になりたければ、なおさらそこにたくさん時間を注がなくてはいけません。
誰にだって得意分野はあるはずです。その分野に時間を多く費やした結果、得意になったわけです。でもせっかくの得意分野も使えなければ『宝の持ち腐れ』になってしまいます。
カメラマンにとって知識と技術は大事な財産ですが、それらを活用する場所を選ぶのも同じくらい大事だということです。
これは僕の考え方なのですが、短所を伸ばすことに時間を使うより、長所をもっと伸ばす方に時間を使う方が時間の効率がいいと考えています。
自分の短所を補ってくれる人、自分の長所を求めてくれる人と一緒にいることが人生楽しく生きるコツなんじゃないでしょうか?
【ちょっと大きい声でヒトリゴト】
世代も性別も国籍も次元も超えて、お互いの得意分野を交換したい。
ご精読ありがとうございます。