横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

あなたの業界に未来はありますか?<135日目>

 

 

ひと昔前、僕がこの業界に入った頃は、ENGロケの技術スタッフはカメラマン、音声、カメラアシスタントの3名体制が普通でした。

 

しかし時代が変わってしまい3名体制だった技術スタッフも2名になりました。

ここ10年でこのスタイルが当たり前になったのです。

その結果、ある問題が発生しました。

若いスタッフがENGロケに出れなってしまったのです。

 

 

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ENGロケの説明を少ししておいた方がいいのかもしれません。

Wikiさんに聞いてみましょう。

 

ENG (Electronic News Gathering) は、直訳すると「電子的ニュース取材」となる。電子的とはフィルムの代わりに電子媒体を用いるという意味であり、ニュースに限らず、テレビ番組全般の番組素材を収集するシステムとして、ビデオカメラとビデオテープレコーダ (VTR) の組み合わせ、あるいはVTR一体型のビデオカメラなどにより、番組素材となる映像、音声を収集(取材)するシステムをいう。特にロケ取材に有効で、日本では昭和40年代から50年代にかけてこのシステムが導入され、テレビ番組制作の機動性・速報性は格段に高まった。

 

とてもわかりやすい説明ですね。

僕もこんな風に文章が書きたいものです。

 

少し現場目線で補足すると、報道や情報番組などは少数精鋭のENGスタイルで、スタジオや中継などは比較的大人数のスタッフで編成することが多いです。

ちなみに僕はENGの仕事を中心に活動しています。

 

 

話を本題に戻しますが、技術スタッフ3名体制でいけるロケが少なくなっています。

一概には言えませんが予算が少なくなったのが原因だと考えています。

どんな仕事も人件費って高いんです。

こればっかりは仕方のないことなので、文句も愚痴もまったくありません。

 

我々もプロフェッショナルです。

人数が減った状況でも撮影のクオリティは下げたくないんです。

となると必然的に経験豊かな技術スタッフでチームを組むことになります。

その結果、まだ経験が浅い若手スタッフはロケに出れなくなってしまったという訳なんです。

 

 

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みなさんはこの問題をどう考えているのでしょうか?

このままでは業界に未来はないと考えています。

そうならない為に何ができるか模索している最中です。

 

 

 

ご精読ありがとうございます。