横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

世界で一つだけのロケ<189日目>

 

 

 SNSのプロフィール欄を変えてみました。今までより少し具体的に書いてみました。自己紹介って難しいですね。経歴や実績ばかり書いてしまうと見栄を張っているようにも見えますし、書かないと薄っぺらい人物だと思われてしまいます。もし自分がドキュメンタリー番組に出演したとしたらなんて肩書きにしましょうか。「テレビカメラマン」よりは「撮影技師」とかの方がかっこいいですね。どうせなら「天才」って言葉もつけましょう。

【天才撮影技師・横垣哲也】

出すぎた杭は打たれない感があってなかなか悪くないかもしれません。

tver.jp

 この方の肩書きは木彫り作家です。先日、朝日放送『LIFE〜夢のカタチ〜』という番組で北浦和也さんを取材させていただきました。北浦さんが素敵なのか、ディレクターが優秀なのか、カメラマンが天才なのかはわかりませんが、とにかくとてもユニークであたたかい放送になりました。 TVerで2022年1月29日まで視聴できますのでお時間ある方はご覧いただければと思います。

 こういうドキュメンタリー系の番組って人間関係がとても大切なので、カメラマンも続きで参加することが多いのですが、今回は3人のカメラマンで撮影させていただくことになりました。自分の撮った画よりも他のカメラマンがどんなふうに撮ったのかが気になるので、個人的に違った見方があって楽しかったです。お気づきかもしれませんがカメラマンって結構孤独なんです。なのでこうして3人のカメラマンで撮影できたことがとても嬉しかったです。これからもロケ通してたくさんの人達といい番組を作っていけたらいいですね。

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 この仕事をしていていつも頭を悩ませるのがスケジュールの調整です。せっかくオファーを頂いても他の仕事と被ってしまうとどちらかお断りしなくちゃなりません。カメラマンも人間です。技術、経験値、性格も人によってさまざま。ディレクターにしてみれば上手くて気の合うカメラマンにお願いしたいところでしょう。僕達カメラマンもせっかく声をかけてもらったのにお断りするがいつも心苦しいです。

 ちなみに余談ですが、僕はお断りするのがとても申し訳ないと感じてしまいます。だったら先方に連絡してもらわなくてもスケジュールがわかる形を作ればいい思ったので、LINEのステータスメッセージに『仕事をしたい日』を確認できるようにしています。それを見て日程が合わなければ、ディレクターもわざわざ連絡する必要がありませんし、僕もお断りしなくて済みます。もう一年近くこのシステムを取り入れてますが、とても効果的なのでみなさんにも是非オススメします。

 カメラマン選びは作品の仕上がりを大きく左右します。なのでできるだけ推しのカメラマンに来てもらいたいところでしょうが、人気のあるカメラマンはスケジュールをおさえるのがとても困難です。例えるなら予約の取れないレストランといったところでしょうか。では予約が取れない時はどうすればいいのでしょう。考え方はいくつかあります。

①カメラマンのスケジュールを事前に聞いてロケ日をそこに合わせる

 感謝です。これが一番助かります。基本的には取材先にあわせて日程を決めるので、こういったケースはごく稀です。ディレクターとの信頼関係があってこそですね。

②推しのカメラマンを増やす

 もちろんイチ推しのカメラマンとロケに行きたい気持ちもわかりますが、諦めることも大事です。そんな時は別の推しを見つければいいんです。あなたが知らないだけで優秀なカメラマンはたくさんいます。推しを3人くらい持っておくといいかもしれませんね。

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 カメラマンは腕さえあればいい。。ってわけでもありません。国民的アイドルグループじゃありませんが、自分を推しに選んでもらえる為に日々努力しています。これからは人気があるカメラマンとそうでないカメラマンの二極化していくだろうと思います。別にカメラマンのセンターになりたい訳でもありませんが、少なくても僕を推してくれる人の為に汗をかいていたいです。No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly one。

 

ご精読ありがとうございました。