横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

立場をわきまえれば何だっていいじゃない<147日目>

 

 

ENGロケの現場で言うと、ディレクター、カメラマン、音声、照明、ドライバー、アシスタントに役割を分けることが出来ます。もちろん状況や内容にもよりますが、少しでも良い作品を目指すならば、1人で作るのではなく数名のチカラが必要になってきます。

僕はその中の一つ、カメラマンという役割を主にしています。毎日が刺激的で楽しく仕事をさせて頂いているのですが、あえて不満を上げるとするならば、番組に対して最初から最後まで一貫して関わることができません。テレビ番組の製作って分業制なんです。

 

その点ブログは自己完結です。

文章構成、執筆、校正、配信、すべての作業を僕1人で行います。番組制作に置き換えて考えてみると、文章構成は制作、執筆は技術、校正はオフライン、配信はテレビ局といった具合でしょうか。内容が良くても悪くてもすべて自分の責任になるのです。

最初から最後まで全部一人でやってみたい。普段の仕事では絶対に出来ない事をブログという違うフィールドで発散しているだけなんです。アフィリエイトなどで副収入を得る為にブログを始めたわけではありません。自分だけで創りあげた作品を不特定多数の方に読んで頂ける事に喜びを感じています。

 

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先程も書きましたが僕はカメラマンという仕事を楽しくさせて頂いているのですが、実はカメラマンという役割に対して何の未練もありません。やる気があるとかないとか好きとか嫌いの話ではなく、これは考え方の話です。簡単に言えばなんでもやりますスタイルなんです。

 

先日もテクニカルディレクター(TD)という立場で仕事をさせて頂きました。現場スタッフが楽しく良い撮影ができる環境をいかに整えられるかを第一に考えて事前に準備をします。予算のことや食事のこと、移動手段までありとあらゆる可能性と手段を模索しながら一番いい着地点を探りました。

普段と違うことをするのはとても大変なのですが新しい発見もたくさんあるんです。メチャクチャ疲れましたが、ベラボウにやりがいがありました。

 

少し話が逸れましたが、要は職種なんてなんだっていいんです。その時々で与えられた役割をちゃんと果たせれば良いのではないでしょうか?

お父さんは外に出て仕事をしてお金を稼ぎ、お母さんは家にいて子供の世話や家事をこなし、子供は学校に行って友達をたくさん作って勉強する。もちろんそれぞれのライフスタイルなのでそれを否定はしませんが、別にお互いの立場さえ明確であれば役割は固定しなくてもいいのではないでしょうか?

一つの例として家族構成を取り上げましたが、そういう考え方も今ではもう古いですよね。お母さんも働きますし、お父さんも家事をしますし、子供も将来の夢はYouTuberです。それぞれが笑顔で仲良く支えあえればそれでいいじゃないですか。

 

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会社で作って頂いた僕の名刺には『撮影 横垣哲也』と書かれているのですが、次に新しい名刺を発注する時には肩書を取っ払ってやろうと考えています。時に肩書は役割を明確にする為に必要ですが、色んな可能性を広げたい人にはあまり必要無いのかもしれませんね。

 

 

 

ご精読ありがとうございました。