横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

本気の0点<201日目>

 

 

 ロケの後日、ディレクターから「多めにインサートカットを撮ってくれていたので、編集のときに助かりました。」と感謝されることがあります。僕の撮ったカットで喜んで頂けるなら、何カットでも撮らせてもらいます。

 経験の浅いカメラマンは、とにかくたくさんインサートカットを撮ります。サービス精神旺盛だからという訳ではありません。自分が不安だから、ついつい撮影してしまうんです。

 不安になると気持ちが焦って、冷静な判断が出来なくなります。そうすると、あれもこれも撮ってしまい時間がかかります。時間がかかると余計に焦ってしまい、軽いパニックに陥ります。

 だから、僕はそうならないように心がけています。必要なインサートカットを最低限撮ってから、プラス2〜3カット多めに撮ります。

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 「今日のカメラワークは100点満点だ。」なんて思ったことは一度もありません。

 フォーカスがボケることもあるし、ズームアウトが決まらないことだってよくあります。

 商撮をしていても、色味が少し赤かったかな?手前が少し暗かったかな?って思うことがあります。

 今日はうまく現場をまとめられなかったなぁとか、こっちのカメラポジションの方が良かったなぁって後悔することもあります。

 おそらくこれから先も、100点満点が出ることは無いでしょう。

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