魚が食べたいということなので、三重県までやってきました。
三重県といえば伊勢海老です。10月から伊勢海老漁が解禁になったので、これから最盛期を迎えます。刺身で食べると身がプリプリでとても甘いんです。ミソも濃厚で口の中いっぱいに旨味が広がります。
地元で伊勢海老の代表的な食べ方は味噌汁です。伊勢海老の頭を丸ごとお鍋の中に入れて出汁を取ります。後は合わせ味噌を溶かしたらそれで完成です。これだけで普通の味噌汁がメチャクチャ美味しくなるんですからワケがわかりません。
アジにカツオにイサキにカサゴ。
刺身に飽きたら手こね寿司にして頂きます。
地元で獲れる魚はどれも新鮮で美味しい。食べることが大好きなのでもう大満足です。
ちなみに贅沢旅をしているように思われているかもしれませんが、旅行じゃなくて全部ロケでの話です。
国民の三大義務の中に「勤労」があります。
数えきれないほどの仕事があって、自分の生活はどこかで働いている多くの人のおかげで成り立っています。
喫茶店のマスターが毎日休まずお店を営業しているから、美味しいコーヒーを飲みながら一息つくことができるのです。
毎朝早くに起きて船に乗って漁師が魚を獲ってくれるから、新鮮な魚が食べられるんです。
テレビ業界の中でも僕はカメラマンという仕事を選んだわけですが、どんなふうに誰かの生活の支えになっているかはよくわかりません。
色んな場所に行って、美味しいご飯を食べて、たくさんの人と出会うのが仕事なんです。自分はただ「楽しい」をしているだけなんです。
こんな夢のような仕事でも一つだけ残念なことがあります。他の仕事と比べて給料がほんのちょっぴり低いということです。もちろん生活ができない程ではないのですが、贅沢がしたいのなら別の仕事をオススメします。
夢のような仕事だからこそ、周りとの折り合いをつける為に低くしているのかもしれません。楽しい上に高給料ならやりたい人が集まって仕事の取り合いになってしまいます。需要と供給のバランスを取る為にも先人達が絶妙な金額設定をしたに違いありません。
大変な仕事と思われがちなのですが、意外とそんなこともありません。会話や旅行が好きな人、こだわりがある人や好奇心旺盛な人にはこの業界は向いていると思います。
やりたい事が無い人にもこの仕事をオススメします。楽しい事を探さなくても向こうから波のように押し寄せてきます。
あとはその波に乗るか乗らないかはあなた次第です。
魚はいっぱい食べました。次は名古屋で味噌カツが食べたいです。滋賀で近江牛のすき焼きもいいですね。
ご精読ありがとうございます。