横垣哲也のミソ知る

時代に乗り遅れたテレビカメラマンがブログを始めました。

できないを理由にして、やらないなんてもったいない<114日目>

 

 

 もったいないことが嫌いです。

 食事は残さず食べます。

 出汁を取った昆布は佃煮にします。

 コーヒーもコンビニで買うと1杯100円ですが、家で淹れると30円くらいで済みます。

 

 得が好きというよりは、無駄が嫌いなのかもしれません。

 

 何もしない人のほとんどは、できないじゃなくてやりたくないだけなんじゃないのでしょうか。

  やりたくないと言うとやる気が無いように聞こえるので、できないのを理由にしてやんわり断っているのでしょう。

  おそらく本人もそのことに気づいていないのかもしれません。

 

 

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自惚れ、もしくは自意識過剰かもしれませんが、自分にできないことはないと信じています。

想像できる範囲のできないは、しくみを理解すれば必ずできます。

こんな僕でもテレビカメラマンで撮影できるんです。

だからあなたにも必ずできるんです。

 

確かに完璧を求めるなら、やはり練習や勉強をしないといけなかもしれません。

でもとりあえずやってみたらいいじゃない?って思うんです。

 

もし何かにつけて、できないって言っていると心当たりがあるのなら、それがどれだけもったいないか早く気づいてほしい。

 

ぼくはできないなんて言いたくない。

 

 

 

ご精読ありがとうございます。

 

いろんな角度で考える<113日目>

 

 

 『道徳』と『経済』の話にお付き合い下さい。

 

 

 

 ある日のこと。

 太陽が起きる前に目を覚ましました。

 コーヒーが飲みたくなったので、散歩がてら近所のコンビニまで買いに行きました。

 

 入店して早速レジに向かうが店員はいない。

 店内を見渡してみてもどこにも見当たらない。

 「すいませーん」と声を出してもいいのだが、急いでるわけでもないので様子を見ることにした。

 

 すると奥の部屋から若い女性が慌てて出てきて接客をしてくれた。 

 「ホットのレギュラーをください」と注文する。

 「100円です」

 あらかじめ用意していた100円玉をキャッシュトレイに置いて、コーヒーカップを受け取る。

 

 先に言っておくと、この手渡されたカップは注文をしたレギュラーサイズのカップではなく、ラージサイズのカップだった。

 手にした瞬間、少し違和感を覚えたがその瞬間はわからなかった。

 

 自動で検知してくれるタイプのコーヒーマシンにカップをセットし、パネルに表示されたメニューをタッチ。

 その間にカップの蓋を準備してコーヒーができるのを待つ。

 

ピーピーピー

 

 マシンからコーヒーを取り出し、フタをしようとした時に初めてサイズが違うことに気がついた。

 あっ⁉︎と思い、反射的にレジの方に目をやると、店員はすでに奥の部屋へ戻っていなくなっていました。

 僕はそのまま店を後にした。

 

 

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 僕の出した答えは、『店員の勘違いをそのままスルーして、注文していないラージサイズのコーヒーを買って飲む』でしたが、人によっては『店員さんにもう一度声をかけ、カップをレギュラーサイズに変えてもらう』という選択もあると思います。

 

 

 道徳の視点で考えてみます。

 コーヒーの量が増えてラッキーという無責任で楽観的な考え方を僕はしてしまいましたが、人によっては悪意のない罪悪感を抱くことでしょう。

本来はそうあるべきだと僕も理解しています。

 

 

 しかし経済の視点で考えてみると、

 

 今回はレギュラー(100円)に対し、誤ってラージ(150円)のコーヒーを販売してしまった。

 よって、100円-150円=-50円の損失になります。

 

 もし僕が訂正してレギュラーに作り直してもらったとしたら、

 100円-150円-100円=-150円の損失になってしまいます。

 

 数字だけで考えると僕が訂正しないほうがコンビニにとって損失が少ないのだ。

 

 もしも僕がこのコンビニの店長だとします。

 まったく同じ状況で客が訂正してきた場合、僕はこう答えるでしょう。

 

「あ、そうでしたか。大変失礼致しました。もしお客様に差し支えがなければ、そのコーヒーをお持ち帰りください。お代金はレギュラーの金額でこちらは結構でございますが、いかが致しましょう?」

 

と、こちらのミスを認めた上で、売り上げの損失を抑え、客の気持ちを第一に考える。

 

 しかし相手は若いバイトの店員です。

 そこまで考えているか定かではありません。

 

 

 色々考えた結果、僕はコーヒーをラージサイズのまま持ち帰るという選択をしました。

 

 これに関しては、色々な意見があると思います。

 そしてこの話にオチはありません。

 

 ただこの話を読んで「そんなことどっちでもいいわ!」と身も蓋もない言い方をする、しょーもない大人にはなりたくないと思いながら、ありがたくコーヒーを頂いたというお話でした。

 

 

 

ご精読ありがとうございました。

 

 

好き嫌いで出来るほど仕事はそんなに甘くない<112日目>

 

 

 仕事を頑張っている若者に聞いてほしいことがあります。

 

 

 例えば職場で合わない上司がいたとします。

 失敗したら怒られる。何を言っても否定される。

 パワハラまではいかないにしても、毎回否定されるとやる気もなくなってきますよね。

 未熟だから指摘されるのは仕方がないけど、あんな言い方しなくてもいいじゃないか。

 自分は上司に嫌われている。

 

 もしかするとあなたもそんな風に考えているかもしれません。

 

 

 大人が言っていることがすべて正解ではありません。

 誰だってわからないこともあるし、迷うことだってあります。

 頭の中は仕事のことでいっぱいなんです。

 あなたのことが好きとか嫌いとか、これっぽっちも意識していません。

 目の前の問題をどう解決するかに全集中しているんです。

 

 大人も余裕がありません。

 そこのところを理解してもらえると嬉しいです。

 

 

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 あなたには伝わっていないかもしれませんが、大人たちはあなたに成長してほしいと願っています。

 もっと仕事の楽しさを知ってもらいたい。

 共に困難な仕事に立ち向かい成功させ、一緒にうまい酒が飲みたい。

 大人はあなたに期待しています。

 あなたはまだそれを知らないだけなんです。

 

 

 あなたに対して厳しい言い方をするのは、あなたが未熟だからではなく、大人が未熟だからなんです。

 

 もし自分が仕事ができないから嫌われていると思っているならそれは間違いです。

 大人は自分の好き嫌いで仕事をしていません。

 責任の重圧や大切なものを守るために、やりたくないことも我慢しています。

 

 好き嫌いで仕事しているのはあなたの方かもしれません。

 

 感情的になると真実は見えにくくなります。

 一度、疑ってみてください。

 あなたが合わないと思っているその人は、あなたの事を一番応援している人かもしれません。

 



ご精読ありがとうございます。

思っただけじゃ何も伝わらない<111日目>

 

 

 三脚を使いたい。

 そう思った瞬間、横からスッと三脚が出てくるとめちゃくちゃ嬉しい。

 

 カメラマンの動きを観察して、撮影のことをよく考えて行動する。 

 こういうカメラアシスタントと一緒に仕事がしたい。

 そうお考えのカメラマンも多いことでしょう。

 

  

 現場でカメアシに怒鳴っているカメラマンをたまに見かけます。

 カメアシの動きが良くなかったのでしょう。

 ひどい剣幕で怒っています。

 

 はたから見ていて、あまり気持ちがいいもんではありません。

 この場合、動きが良くなかったカメアシが悪いのでしょうか?

 

 答えはノーです。

 

 「こうしてほしい」と、ちゃんとカメアシに伝えられなかったカメラマンが悪いのです。

 思っただけでは何も相手に伝わらないのです。

 

 幸い僕たちには言葉というものがあります。

 言葉を使ってカメアシにしてほしい仕事を伝えれば良いのです。

 

 自分では気づいていないだけでつい感情が先に立ってしまい、言葉をおろそかにしてしまっているんです。

 

 

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 こんなこと偉そうに書いてすいません。

 すべて自分に言い聞かせているだけなんです。

 

 決して僕が現場でカメアシを怒ったわけではありませんが、言葉がおろそかになっていると感じる節がありました。

 

 理解できないカメアシが悪いんじゃなくて、説明できない僕が悪いんです。

 

 そうならないためにも普段からコミュニケーションを大切にしないといけません。

 

 もっと相手の寄り添えるような人間になりたいと本気で思っています。

 

 

 【関連の記事】

yokocamera.hateblo.jp

 

yokocamera.hateblo.jp

 

 

 

ご精読ありがとうございます。

それでも簡単に人は変われない<110日目の後半>

 

 

「自分のやりたいようにやったらいい」

 そうはいっても、なりふり構わず好き勝手するやり方は、自分の性に合わない。


 「一緒に頑張りましょう」

 「共に苦労を乗り越えよう」

 お互いの目標や目的が同じであれば、その考え方も良いと思うのだが、ベクトルが違うなら考えの押しつけや、独りよがりになってしまう。

 

 「最近のあいつは変わった」

 そんな簡単に人の性格は変わらない。

 そもそもこんな性格なんです。



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 距離が近くなったから、どうしてもお互いの存在が気になってしまう。

 自分も見せていなかったし、相手も見ようとしてなかっただけ。

 

 人は簡単に変われないけど、環境は簡単に変わってしまうもんだ。

 

 わざわざ何かをする必要はない。

 そこにいるだけで何かは変わる。

 

 何かを変えたかったら、人を巻き込まず勝手に自分だけ変わったらいい。

 これだからお節介する奴は嫌いだ。

 

 

 肝に銘じておこう。

 

 

 

 ご精読ありがとうございました。

 

簡単に人は変われない<110日目>

 

 

 どうやら新しいことをするということは、かなりエネルギーが必要みたいです。

 

 

 ブログを書き始めた時もそうだった。

 毎日のリズムがつかめず、たいへん苦労をした。

 新しい会社に入って初めてロケに行った。

 結論か言うと、うまくいかなかった。

 

 カメラを壊したとか撮影を失敗したとかそういう類いではありません。

 その原因をまだ自分でも言葉にすることができません。

 

 エアコンもつけはじめが、一番電力を消費します。

自転車も漕ぎ始めが、一番おもい。

 

 坂道を登っているから前に進みにくいのではなく、新しい乗り物に乗り変えたけど、うまく操縦できないから前に進みにくい。

 例えて言うならそんな感じ。

 

 

 もう一つうまくいかない事があります。

 それは、タイムカードの押し忘れ。

 

 

 心も体もまだフリーランスだ。

 

 

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 今回短い文章でありますが時間の関係上、今回はひとまずこれで終わりにしたいと思います。

 

 余裕があれば続きを書きたいと思います。

 

 

 

ご精読ありがとうございました。

チャンスは待つんじゃなくて、つくるもの<109日目>

 

 

 できるだけこだわりを持って生きたい。

 一回のランチにも手は抜きたくない。

 仕事の都合で簡単に済ますことがよくあるのだが、できるだけ美味しくて体に良いものをいただきたい。

 

 美味しいサンドイッチ屋さんがあります。

 肉もたっぷり野菜も新鮮で食べ応えが満点。

 ケバブの入ったサンドイッチは泣けるくらいジューシーなのだ。

 種類も豊富でどれをいただいても美味しいんです。

 

 お店が近所ではないので、なかなか行くことができないのですが、何かのタイミングで近くに寄った際は、迷わずここに行くと決めている。

 

 

 今日は会社員になって初出社の日。

 手続き関係のこともあり会社で内勤をしていると、今からロケ車で送迎してほしいと同僚に頼まれた。

 行き場所を聞くと、あの美味しいサンドイッチ屋さんの近くなので僕は快くその仕事を引き受けた。

  

 スタッフを送り届けた後、少し寄り道をしてサンドイッチ屋さんでランチをする。

 そう、チャンスはつくるものである。

 

 

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 店内に入るとお客さんがいた。

 手前のテーブルに男性が一人、奥のテーブルにも男性が一人座っている。

 カメラマンの観察力は普通の人の約10倍ある。

 プライベートとはいえ常に何かを観察しているのだ。

 

 お店の人に注文をしていると、後ろから誰かの視線を感じる。

 実はカメラマンの背中には人検知センサーもついているのだ。

 

 奥に座っている男性からその視線を感じる。

 あまりにも気になるのでそちらの方を見たら、なんと知り合いだった。

 つい先日、テレビ業界を辞めた若者がそこにいた。

 

 

 以前のブログ記事にその若者のことを書いたことがある。

 

yokocamera.hateblo.jp

 

 若者はあいさつも相談もなく、この業界を突然辞めました。

 その時にお節介なのだが気になったので、一度メールのやり取りはして以来、それで終わりでした。

 

 

 

 その辞めた若者が目の前にいる。

 いつ?どこで?なんの待ち合わせもしていないのに、まさか街のサンドイッチ屋さんで出会うことになるなんて。

  再会したことにも嬉しいのですが、偶然出会えたことにテンションが上がる。

 

 

 サンドイッチを食べながら話をしました。

 若者はとても元気そうでした。

 メールじゃ話せなかった思いをちゃんと聞くことができました。

 名誉のためにも言っておきますが、その内容は決して悪口や愚痴ではありませんでした。

 

 嫌な思い出になっていなくて良かった。

 

 サンドイッチも食べ終わり僕たちは店を後にしました。

 たまたまではありましたが出会えて嬉しかった。

 若者も僕と出会えて嬉しかったと言ってくれました。

 

 

 初出社はとても良い日になりました。

 偉そうなことを言いますが、若者にはいっぱい色んな経験をしてほしい。

 僕もおじさんになりました。

 若者に負けないように、新しい職場でこれからいっぱい経験してやる。

 

 

 

ご精読ありがとうございました。